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輪舞曲(ロンド)



天使達の輪舞曲が聴こえてくる。

わたしはそれを

曇間から街を魅了する

光のドレスのようにしか

はじめは見えなかった。





そのドレスの光に包まれた

本屋さんは言った。





「海外作家のハからの並びをやっといて。時間あれば、その先もお願い。」





かなり、足は重たいけれど、まぁいいか。





「承知しました。」





また、バスの運転手は言った。





「○○○でございます。」





聞こえないほどのかぼそく

くしゃくしゃした声で。





「あいつ、○○だから○○○なんだよ。」





「あ、それで、そのようなニュアンス。」





遊園地は言った。





「どれだけ回しても楽しいものだね。白馬くん。」





無機質ではないのです。ですが、そのように見えてしまうのは、自覚症状もあるのですが、ひどく胸が痛みます。





「隣のジェットコースターや、その奥のコーヒーカップが、今日も人を乗せていて、本当に、、嬉しく想います。」





苦手な歌さえ、歌っているのに。





スーパーは言った。





「仕入れもさることながら、レジも大変です。」





「ヒ・ト・デも少ない。」





「や、やっべぇ、から、、それ言っちゃ(極小の氷の綺麗な結晶)」





アルストレメリア(百合水仙)は言った。





「あまりにも、力が無く、頼りのない、この声を聞いて下さい。聞こえなかった方々は、夢のなかで、その破片でもよいので、感じられますように。





この世界が本当の本当に、良くなりますように。それから、あなたが、誓いさえ忘れますように。わたしの(わだかま)りを解いてくれる、この大気や血のように。」





タクシーの運転手は言った。





「近頃は、TPOを、わきまえない若者が増えたもので。」





「それは、大人が定めた、ゆとり教育というやつですよ。」





「あっはっはは!間違いないね!」





「いや~、困ったものですよ。本当に。」





それから、運転手は、何事も本当にありませんので、左ウィンカーを、パチパチと表示させてから、街角の美人が視界に入った。





某居酒屋チェーン店は、言った。





「なんて言ったって、高所得者はイジワルですからね。」





客は、悔しそうに言った。





「そうそう。イジワルを教えてくれないんです。ほら、言うじゃないですか。憎まれっ子は世に憚る。」





「ふふっ。」





「お会計を!」





とある水商売業は言った。





「艶のあるのを、揃えるしかないのです。」





「いやいや、聖職と言えども、こちらも、そんなものですよ。この御時世、」





機械工場のとある機械は言った。





「外は、どんな世界なんだろう。」





隣のとある機械も言った。





「今日も、○○さんを大好き!」





病院は言った。





「お金は、いらないと、言っているのに。ここは、パラダイスになって欲しい!この病院に入院してくれた、全ての人が無事に、帰っていけますように。」





研究所は言った。





「あまりにも、近頃は、カテゴライズされ過ぎておる。この前のニュースでも、そうであったろう?」





助手は言った。





「ええっ、結局、元を辿っていけば、酷似あるいは、同一のものですよね。」





大家は言った。





「今月も、また、滞納ですか…、何ヵ月続いていると、お想いですか!夜逃げしたって、地獄の果てまで追いかけますからね。」





天国の果てに、逃げ込みますからね。





「ぬ、それは、気付いてないようですが、地獄なんですよ。」





これは、よい塩梅だ。 





南半球側の空は言った。





「今日も、みなさん、生きていますね。1万年前も、同じでした。そして、あの日よりも前から、同じ想いです。





生きていれば、不可思議なほど

必ず、良いことあるから。」





南半球側の夜風は言った。





「今日も、人や街は澄んでいるけれど

今宵の月ほど、澄んだ輝きは、どこを探しても

ないことでしょう。」





海王星は言った。





「結局、太陽系の世界の噺でしょ?水星さん。」





「わたしも、そのように想います。おそらく、人は神様の似姿なのですから、太陽系外の諸銀河様方も、どこか似ている存在でしょう。」





「おぉ!今後も、愉しく生きていきましょう!」





「ええ、ワルツでも、踊りましょう。」





木星は言った。





「何度、手を繋いでも、楽しい楽しい!」





天国は言った。





「ああ、また地上に愛しい友が誕生していった。」





「うん…、気持ちは、分かるよ。」





「いつまでも、いつまでも支えていよう。そばにいよう。」





神様は言った。





「わたしを、我が子達は、神様と呼ぶ。その度に、わたしは、このように想う。





お、神様と呼ばれても困る。困っちゃうな~~

愛しい、愛しい我が子よ。

せめて、パパやママと呼んで欲しい。」





アリクイは言った。





「アリばかり食べていてもなぁ。まぁ、仕方がない…





嘘。」









水晶の城は言った。





「今日の天使やフェアリーも、素晴らしかったなぁ…、そうだ!今度、わたしのお(へそ)で、くつろいでもらうために、招待状を贈ろう。」









以上、これらについては

あの月や太陽、星辰、物語というものが

今、この瞬時(アン・トロワ)

生き生きと弾け飛んでいるように

全て、同時に、起きた出来事であった。









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