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ここに簡単な、命の規範を書いてみる。これは、あくまでも一例に過ぎない。「世界はひとつ」であり、「大安心の世界」である、という着想から、作者が造語した「一安」をベースにしたものを、ここに記す。
『一安の道』
・心の捉え方次第で、どんな出来事が起きようとも、安らかに受けとめることが出来ます。これは、一安という船に乗船したことになります。一安という船は、心掛け次第では、いつなんどきも、乗船することが、出来るのです。
・人はとかく暑くなれば、暑さを嫌い、寒くなれば寒さを嫌うものです。実際は、嫌っても、好んでもよいものです。このように、心が囚われなくなりましたら、一安の道を歩んでいることになります。
・一安の道とは、大きな道でも、小さな道でもありません。一安の道とは、ただ一つの道であります。
・一安の道とは、赦しへの道と、とてもよく似ていまして、無分別の道とも、置き換えることが出来ます。また、全肯定の道とも。
・一安の道とは、本当の明るさで照らされ続けております。それは、まるで私達が太陽や月によって照らされ続け、決して消えることがない光のなかを歩ませて頂いているのと、同様です。喜びの時や嬉しい時も、悲しい時や苦しい時も、等しく、決して消えることのない、ただ一つの光によって、照らされ続けております。
・湧き上がる生命エネルギーに善悪は、ありません。元々、命には、善悪が無く、清らかで、美しいからです。上下の差別も御座いません。また、思い出が美しく感じるのも、私達の命は、元々、美しいからです。これ、一安の道です。
・愛は一つ、人類の心は一つ、人類と自然は一つ、霊界と顕界は一つ、世界はひとつ、これ、一安の道です。
・一と言わなくても良い。二と言っても、三と言っても良い。これ、一安の道です。
・どんな出来事が起きても、神様からの恵みだと、捉えて、喜びます。これ、一安の道です。
・どんな事柄をも、趣や詩趣として、捉えること。これ、一安の道です。
・たとえ言動と行動が、一致していなくても、生涯に渡り、言動と行動が一致するように、諦めず、努め、磨き、励むこと。これ、一安の道です。
・最後の最後まで、責任を持ち、全うしようと、励むこと。これ、一安の道です。
・はじまりとおわりは、同じであること。また、はじまりとおわりも無いこと。これ、一安の道です。
・小鳥の囀ずりのように、神様が創造された人類や自然を、兄弟姉妹を讚美し、共存共栄すること。これ、一安の道です。
・幼子のようであること、時には、赤子のようであること、これ、一安の道です。
・捨てても良いし、保持していても良い。また拾っても良い。また拾うとは、捨てる時に、同時に、また違う何かを拾い上げているからです。これ、一安の道です。
・動物や花、小石や岩や山、川、物や機械にも語りかけること。これ、一安の道です。
・正直であること、素直であること。これ、一安の道です。
・現状は神様からのプレゼントですので、現状を大切にし、現状からスタートすること。これ、一安の道です。
・本当の自分になること、本当の夢をもつこと。それは、全世界が輝くこと。これ、一安の道です。
・赦しは、神様であり、愛であること。これ一安の道です。
・元々、欲望は無いこと。あるのは、神様から頂いた清らかな生命エネルギーであること。よって、いくら穢れたと感じても、元々は、決して枯れることのない聖なる泉を有していること。これ、一安の道です。
・この世界の終末は、ハッピーエンドであること。これ、一安の道です。
・一番の食事とは、空気であること。空気とは御神気であり、呼吸をするごとに、天なる父の御前に帰還させて頂いていること。これ、一安の道です。
・いつでも神様と一体感を持つこと、これ、一安の道です。
・お祈りを日々捧げ続けること。元々、神様も、お祈りをして下さっていることに、気付き、安心して、日々を生かさせて頂くこと。これ、一安の道です。
・日常にある、喜びの扉を見出だしたり、発見すること。そこには、大きい小さいは、ないこと。これ、一安の道です。
・違いを楽しみ、補い合い、助け合い、引き出し合い、仕え合うこと。相互的であること、これ、一安の道です。