あんまり覚えてない
[192]
この前行った喫茶店で流れていた、聴いたことのない素敵な曲
昨日の晩ごはんと歓談の米つぶ
友達や恋人にされた、キラキラしている悪戯のあれやこれや
幼い頃の自然と跳び跳ねてしまうほどの好奇心や約束
骨折した時の衝撃
おととしの流行や流行歌のあそこ
あの時の喜怒哀楽とcarrot
帰り道に、すれ違って、息詰まって、擦りむけて生じた、心や体のささくれ
8秒前の呼吸(吸っていたのか、吐いていたのか…それとも)
ふざけて嘘がバレたときの、あのあのあの
発表や試合前、試験前夜のアップダウン
胎児や赤ちゃん、生前、前世、天国に架かっている虹、旋律、しあわせな愛
四日前のおしっこの色
あれ、ひょっとしたらアルツハイマーになってしまうのかもと、心配し、疑った日づけ
酔っぱらっている時のあまりにも愉快で軽率な愛しい着想や感動、話し相手の内容やシワのさきっちょ、その場の空気の間合い(やはり戯れ言なのか…と、思ってしまうほど…だけれども)
あなたの息のにおいや目のなかにあるチョコレート
カラオケのときに曲を選曲した理由や直感の感触
あの時のお金やカルマを支払ったかどうか
めちゃくちゃ素晴らしいライブの一音一音
3ヶ月前に書いた日記や出来事
空き地になる前の建物
涙を流しながら何かを創作、創造し、胸が高鳴り、よぎった、あの、心の走馬灯やカタルシス
狂気の沙汰や悶々と落ち込んでしまっているときの月の美しさや優しさ
初心忘れべからず、と、いうことは、分かっているのだけれども
指摘され、注意されて、かなり腹が立ちながらも、あまりにも図星すぎるので、しぶしぶと、心が改まっていきながら、謝罪したときに、目に映った風景の数々
渋谷のあの建物のあの看板
調子に乗って、異性に甘い言葉をかけ、思わせ振りな仕草さをしたのだが、後になって、恥ずかしくなってしまい、それらの責任さえ逃れようとして、居直ろうとしている時の滑稽な言葉と自己肯定感
自分では狙っていないのに、その場がゲラゲラと盛り上がっているときの、あの不思議な孤独
人生を変えてしまったほどの、大事な言葉の細かくて、自身の一部になってしまったのか、と、錯覚してしまうほどの細かいところ
あんなに好きだった初恋の人の手の温もりと、あとなんだっけ
世界平和への漠然とした大きな情熱と小さな実践、その敗北や起伏から、ようやくユラユラと立ち上がった後に、再び、大きく新たに変容した予想だにしていなかった喜びが、こんなにもこんこんと湧き上がってきたからこそ感じる、それまでに感じていた熱心な憧れやその対象
清らかさ…、清らかさ、清らかさ!清らかさ。
何故、これをしようとしていたのか、何故、あんなにまで惹かれていたのか、何故、こんなにもこのことにエネルギーをフォーカスしているのか、何故、何故何故、とにもかくにも、もの凄く良い気持ち
正直さ…、正直さ、正直さ!正直さ。
吐き気や咳、不意にヘソが痒くなったとき、めちゃくちゃくちゃくちょんくちょんに、恥ずかしいときに指の先端が選び、触ってしまっている部位
あちょこのちょこの血と戦争
時々ある不可思議な自信と確信、平安と充足とスペシャルな感覚の定着、それと○○○
忘れかたなんてさ、忘れたいのにさ、忘れたいことたくさんあるのにさ…
あんまり…
結局はさ、、
ささ、さあ、今日も、お家に帰って、服脱いで、湯船に浸かって、ゆるーーいパジャマに着替えて、ごはんを食べて、大好きな飲みものをぐいっと飲んでから、ボォーッとして、バタンと礼拝して、シングルベットに眠ってしまいたいところなんだけれどさ、、
けれどもさ…
まあ…、いっか
いっかいっか…
とりあえず
そこからそこから
ここからここから




