[180]~[181]
[180]
『炎の幻視』
どんな暗闇のなかにでも
響き、こだまして
灯され、灯り、灯す
聖なる炎
その炎を消してしまうほどの力は
この世界には存在しない
その炎の熱と光が全身全霊を駆けめぐり
あらゆる感覚を燃やし、浄化していく
7つの色
7つの輪
7つのチャクラ
7つの心
7つの翼
身体の心は、仮死して
魂の心のまえで眠り
魂が目を覚まし
それぞれが神気と
自らの意志によって
ひとつになる時に
いにしえから伝わる
愛と命の神秘と秘儀が
明かされる
身体は神殿となり
くちびると全身、行いから
真実の言葉が
創造されて、ありありと運動していく
はじめから
私達は、完全なる愛を記憶している
はじめから
私達は、永遠を経験している
はじめから
私達は、ひとつの光の世界で生きている
張り裂ける心の痛みも
悲しい夢も憂つな感情も不安も
一切が神の炎のなかで燃やされて
残るは、至福の心情と
完成された命と
海のように広がる浄福の生のみ
宇宙の太陽よ
今は、まだ来ないで下さい
魂の星が、まほろばの明かりが
宇宙の太陽よりも輝いているのですから
天なる白き太陽よ
いつまでも、どこまでも
満たして下さい、そばにいて下さい
私の中心の中心で
営み続けて下さい
礼拝なる愛と全託を持って
あなたに仕えます
あなたに喜捨します
[181]
『生命エネルギーのスケッチ』
欲望はやがて、洗練され
感情となり
感情はやがて、成熟して
愛となる
これは、私のとある観察と研究に基づく
生命エネルギーの
変容の過程の一理である
爆発的な欲望ですら
生命エネルギーの途上であり
莫大な愛に憧れて
希求している
たとえば性的エネルギーが純化し
上手く方向付けれれば
聖なるエネルギーとなり
奇跡を起こす力となったり
物事を成し遂げる力となる
何気ない日常や
とるに足らないようなことですら
奇跡と感じ、神聖化され
感激できるような感受性こそが
魂の正体であり
魂の悟性や心である
潜在意識である
臆病なインナーチャイルドが
癒されて、回復してくれば
奥深い意識や力が顕在化してきて
クリエイティブな生が躍動する
どのような欲望や感情が
湧き上がったとしても
それらを否定しないこと
どのようなエネルギーも
かけがえのない
世界に一つだけの生命エネルギー
認めて、受け入れて
ゆるし、肯定していく
たとえば神とは
どのような在り方や生命エネルギーをも
受け入れ、ゆるし、熱心に育む
莫大な愛の御方であり
絶対肯定者である
私達も神の在り方を模倣し
神に溶けていき
ひとつになることで
神の性質や愛の性質を
培うことができる
ギリシャでは
愛の段階が4つに分けられている
性愛であるエロス
肉親愛であるストルゲー
同胞愛であるフィリア
神の愛であるアガペー
男女間の愛である
エロスは、やがて肉親的な愛の
ストルゲーに変わり
ストルゲーから、血の繋がりや
枠組みを越えた
フィリアに移行する
フィリアからさらに突き抜けると
無条件や無限定の愛
アガペーに突入する
この愛の段階からでも
分かるように
たとえ、エロスから始まったとしても
やがては、崇高なアガペーになる
ならば、エロスの衝動を
否定せず、蓋をせずに
優しく見守ってあげて
諭し、育てていけば
エロスは報われて、成就し
神聖化される
また、これらの流れを
人間は生きながら
自然と学んでいく生き物である
恋愛で始まったカップルが
永久の愛を誓い合い、結婚し
やがて、あたたかな家庭を
築き上げていき
数々の友、多様な人間関係を持ち
コミュニケーションし、繋がり合いながら
総合的な永久の愛を成就させていく
やはり、恋する瞬間を
大切にしなければ
愛を大切にすることは、出来ない
これらの演繹や敷衍から
導き出されるキーワードの幾つかを
挙げておきたい。
◯肯定感
◯肯定感は愛
◯肯定感はゆるしであり、高尚な愛のひとつ。
◯愛のなかにある、恋。愛に内包された、恋。無分別智。ボーダレス。
◯恋は、愛のきっかけ。恋は神聖なるもの。
◯欲望や感情でさえ、神聖なものが内在している。
◯愛の良質化。洗練。浄化。昇華。止揚。よりよいありよう、充実した生を目指す。
◯ひとつになろうとする欲求は恋であり、ひとつになった段階が愛。恋は知性、愛は悟性。
◯存在、そのものが愛。この世界は、愛の生しかない。
◯自然と人間は愛になる。自然な愛。自然は愛。
などなど




