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『ウェルギリウスから観る、歴史の推移と変容』
パストラルなウェルギリウスの『牧歌』第4歌「黄金時代はやってくる」は、奇しくも、ローマ帝国時代の暗澹に誕生する、イエス・キリストを予感している、ような、歌であると議論が絶えないそうだ(イザヤ書第11章を連想させる句があるため、と)。
これについては、アミュースケールとしては、メタやグローバルな視点も持てる現代であり、日本人であるからこそ、気付くのかも知れないが、、
言葉や崇めている神や神々は(仏や菩薩もそう)、地域性や文化の違いによって、異なるが、類似というより、かなり近似のニュアンスで捉えていることは、確かであると、感激と共に、覚えてならない。
これはウェルギリウスという詩人が、時代の流れを読み解ける詩人でもあり、リーディング者であることを暗に物語っているからであろうと、アミュースケールは推測する。
ただ……、、
ふたたび
クロノスの時代がやってくる
というニュアンスは
アミュースケールとしては
違和感を感じざる負えない。
(アミュースケールとしては、ゼウスが統治する新黄金時代を予感するから。この場合のゼウスとは、真の権威者を指しているため、名や呼び方は、地域や時代によって、変化するであろうと観ている。)
クレオパトラの死によって、プトレマイオス朝エジプトは終わりを迎えるが、つまりヘレニズム文化から、ヘブライズムが勃興する、過渡期に、ウェルギリウスが誕生した。
ウェルギリウスはヘクサメトロス(詩の韻律)についても習い、アフロディーテの流れを組み、ローマ建国の祖と呼ばれ、タイトルもその名である『アエネイス』をリーディングした。(アイネイアスの歌)
ウェルギリウスは既に知られているとおり、ダンテの『神曲』の地獄篇、煉獄篇の案内人でもある。そして淑女ベアトリーチェに、バトンを渡すかのように、天国篇に突入していく……。
こういった男性から女性に権威が移行していくさまは、後の詩人や小説家、政治などにも、多大な影響を与えることになるが、、
アミュースケールとしては
やはり
時代の変遷というものは
何らかの
真の権威者が嘉する
方向で梶を切っていくのだなと
改めて、痛感した。
(愛の総合の達成に向かい
縦横無尽に様々なベクトルやパワーを持って、循環したり、開発されていくものかと、学習した。)




