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『顏』
その顏は
心情を奥深くに誘い
決して崩れることのない硝子の城のなかで
まどかで清らかな楽が奏でられ
招待された者達を
いにしえから伝わる
かの故郷のかぐわしい
愛の安寧や的皪を
想起させる力を!
その顏は
宿している
この世界であなたのその
瞳は
ひとつしかない
この世界であなたのその
唇に
まことに触れるものは
1人しかいない
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