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『四大元素の召喚』


炎のなかには

天上を写し出す鏡がある

わたしやあなたが

焦がれている

かの故郷までの長き道のりを

静かに灯している


水のなかには

内奥に眠る

聖なる宮の奥に染みて

そのひとすじの光が

洩れてくる

清らかさがある

その流れは絶えることがない


土のなかには

遠い命の先祖からの知恵や労に

ひれ伏して敬う

心情の可憐な花が咲く

土は心を柔らかくして

その意志を合金ではないオリハルコンのように

揺るがないものにして


風のなかには

雲を集めパワーを集めて

渇いた心に煌めく雨を降らせる

求心力がある

山や太陽や月は風を操り

風はその太古から伝わる

想いを刻々と表す

完全な媒体となり

嵐のときには

火や水や土を巻き上げる

神の感情の代弁者となる


四大元素よ

わたしやあなたの

内にも

外にもあることを

今こそ、示したまえ!

披瀝(ひれき)して

そう…

黄金時代と言われた

かの超調和時代を

最もやさしい(かたち)をもって

暗闇や奈落、地獄に落ちてしまった心を魂を

ひとつも拾い損ねることなく

ふたたび

その光の聖乱が…

光の聖乱が!

心の血脈なかで

彷彿できるように

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