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『神様の花の名前』


名前、わたしは花の名前を探しております。

その花の種は誰もが皆

1人も欠けることなく

十人十色、百人百色、千人千色、万人万色

命の奥深くに、そう…もっと奥深くに

神様から授けられております。


その花は

はじまりであり、おわりの花です。

その花は、最も清く可憐で美しく

どんな苦しみや災害が起きても

枯れることがありません。

折れることもないのです。

その永遠の花は

悲しいかな、悲しいかな

気付かれづらい花なのです。

その花のささやきは

無垢な光のシャワーが降るときにだけ

顕れる妖精のようで

ひっそりとその硝子の破片のような息で

小さいのです。 

極小のものは、次第に、膨らんでいき

やがて、極大になるものです。


その花を、日々や輪廻転生のなかで

自ら育て、また

神様から育てられていきます。

そして

その花の名前に辿り着き

その花の名前を自ら唱えるとき

それは究極の魔法となり

その花は本当の(かお)りを放ち

その花は本当に咲きこぼれ

真価を発揮するのです。


そして

この地上に天国の花粉を散らばらせます。

天国のいきいきとした

愛、光、夢、自由、平和、調和、美、総合を

地上にもたらすのです。


その花の名前を

世界で一輪しかない

わたしに咲く花の名前を

探す旅に

わたしは出ます。

わたしはその花の名前が見つかるまで

決して、ここに…、ここには

帰ってきません。

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