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『総合の花』


わたしは

木の葉の1枚でさえ

躊躇(ためら)ってしまい

踏むことが出来ません

幼い含羞が忘れられない

生涯を送っております

街に流れている音楽や車の(わだち)

あまりにも狂おしくて

わたしは

小さくなるのです

泣きたいほどの夕焼けが

幾つかあるのを思い出しました…

何故無くならないのでしょう

ジャンルや固定概念、能力主義、プルトニウム…

人々の固有性や協同創造を

喪わせてしまうならば

なくなってしまえ!

わたしは

自身を見失う体験を幾度となくしました

時には

心地よいほど…

それから

わたしは

信じられないほどの悲しい現実のなかで

それさえも養分にして

人のなかに眠る

神様から授かった

最も高尚な一元の総合の花を

育てて

咲かせていくこと

それしかないことに気付きました…

これから先は良きにせよ悪しきにせよ

それしかないのです…

生も死も輪廻転生をも越えた

この一輪の花を

何気ない金箔の日常や非日常のなかで

この二藍色の火と水のときめきのなかで

それだけを育てて

咲かせたい…

咲かせたいのです

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