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『翼成』
憂鬱や穢れがもう終わったとは言えない
必ず、なんて断定的な言葉も
何ひとつ書けない
しかし、不思議なことだ
私がどんな地獄に堕ちても
絶対に
ぜ・っ・た・い・に
助けて下さる存在がいる
やわらかな救いの手が
そこにはある…
私は
もう決して不幸にはならない…
私はこの愛を決して忘れやしない!
ああ私は今こそ燃えて、翼を生やすのだ!
生やして、不死鳥のように飛翔する
そうして、どこかで苦しむ友をあなたを
今度は、私が探し、助けに行くのだ!
たとえ、その場所が
地獄の灼熱であったとしても…
私には見えるぞ、見える
あなたや友の命の美しさと気高さが!




