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『聲の一閃』


廓大(かくだい)されたペンタプリズムのなかで

高らかにのびあがって

それから宙であゞ回転してから

くわゆおんくわゆおんと

黄蘗(きはだ)の波紋に染まり

けざやかな語調で脊髄(せきずい)を震わせたあと

落花生の破片に住んでいた青龍に

食べられてしまって

生命の不可思議な欣喜(きんき)が訪れ

あまたに羽ばたける新生が閃き 

翠色(すいしょく)の雲を泳げば

彎曲(わんきょく)した雷光が姿を現し

その天稟の力を告白する

これらの

ホロニックな螺旋と放射線から

悠久な水の楕円のとある形状が

放出され、描き出されて

それらがそこかしこを

ほらりふわりほらりふわり

ほらりふわりほらりふわりと

舞い降りて

御命の(こえ)の中心が

ささやかな狂熱を持って

ただただ響き渡り

ただただ響き渡り

次第に

総合の発意に到る






ーーーーーーーーーーー

【スケッチ】

楽しいことをいっぱいしよう

苦しいことが

楽しくなるまで

夢をたくさんみよう

現実に

浸透するまで

ただひとすじの恋をしよう

ただひとつだけの

愛になるまで

色んなカラーを出していこう

決して染まらない

オリジナルカラーが滲むまで

踊りだしちゃおう

誰かの血が騒ぎだすまで

シンプルに生きよう

コンプレックスが活かされるまで

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