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異世界の魔法剣士〜in剣も魔法もない世界〜  作者: 柿ピー
第1章/異世界馴れ初め編
8/40

第8話:夕食と魔法家事

他の作者の方と比べて、僕の作品は、1話1話の文章量が短いですね。

1話1話を伸ばせるようになりたい。

恋心を抱いたことはない。

そもそも、異性と仕事以外で話したことが、あまりない。

なぜなら、子供の頃、魔法剣士になることしか考えていなかったから。

唐突だが、これが俺──フェクターの性別事情である。

そんな俺は今、ルナの家に上がらせてもらっている。



いいのか?と悩んだものの、最終的に家に上がらせてもらった俺は、とても硬かった。

「お邪魔します」と言いながら、カクカクとした動きで軽く頭を下げた俺は、いきなりルナに笑われた。

「あはは。かしこまって頭下げなくてもいいのに」

俺は、頭を下げたのが悪いわけではなかったことに安堵した。

「どうしたらいい?」

「こっち来て」

俺はそのままダイニングに通された。

「あの椅子に座っといて」

言われるがままに座る。

ルナは、白っぽい色の大きな箱の戸を開けて、透明な袋を取り出した。

袋の中には、切られた野菜。

ところどころ凍っている。

ルナはそれを皿に出すと、別の小さな箱に入れて、その箱のボタンを押した。

「ピッピッ」という軽快な音がなり、次いで「ウィーン」と言い始めた。

「・・・何をしているんだ?」

「冷凍してた食べ物を温めてんのよ」

どうやら、食べ物を凍らせて保存しているらしい。

ということは、あの大きな箱は氷室のようなものだろうか?

だとすれば、なかなか便利だ。

その間にも、ルナは手際よく、いろいろな料理を用意する。

「ピー」と小さい方の箱が鳴った。

ルナが箱から野菜を出すと、さっきは気づかなかったが、調理された野菜が、湯気を上げながら出てきた。

先ほどまで凍っていたのに、ホカホカだ。

とても便利なものだ。

その他の料理も盛り付け、「よしっ」と小声で呟いている。

ルナは料理を2人分持ってきた。

1つを、俺の前の席に。

そして、もう1つを、俺の座っている場所に置いた。

「・・・これは・・・?」

「残さないでよ」

食べろ、ということらしい。

俺は手を合わせ、食べ始めた。

美味しい。

少なくとも、向こうの世界のものより美味しいだろう。

そんな俺の前で、ルナはのんびり食べていた。


「ごちそうさま」

俺は手を合わせる。

ルナは食べ終わった直後だった。

俺は、せめて何か役に立とうと思い、皿洗いをすることにした。

「皿は魔法で洗っとくよ」

「魔法見せて」

ルナは魔法に興味があるらしい。

俺は頷いて、皿を持って立った。

俺は流しに皿を持っていき、流しの上で水魔法を発動した。

「ウォーターボール」

言い終わると、流しの上に水の玉が出現する。

さらに、

「スモールトルネード」

と、弱い風魔法をさらに弱くして水中で発動し、水の玉の中に渦を発生させる。横で見ているルナが、「おぉ・・・」と、声を上げた。

皿を持ったまま、手が入らないように水に皿を入れ、渦の強さを調節し、水の力だけで落とせるだけ落とす。

すべての皿を軽く洗った後に、ウォーターボールを一度解除する。

油で汚れた水が、排水溝を流れていく。

「ルナ、洗剤ある?」

「はい」

横で興味深そうに見ているルナから、洗剤を受け取り、

「ウォーターボール」

と言い、再びウォーターボールを発動。

そして、洗剤を数滴入れる。

「スモールトルネード」

風魔法を水中で発動し、泡立てた後に、皿をさっきと同じように入れ、渦で丁寧に洗い流す。

そして、洗い終わった皿にも。

「ヒートウィンド」

温風を当てて乾かした。

魔法があると、こういう時便利だ。

洗い物がすぐ終わる。

横で見ていたルナが、

「皿洗い機みたいね」

と言ってきた。

役に立てたようだ。

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