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異世界の魔法剣士〜in剣も魔法もない世界〜  作者: 柿ピー
第3章/文化祭編
18/40

第18話:出し物計画完成

バルーンアート。

それは、風船の芸術だ。

子供でも作れるものから、大人でも難しいものまで、その種類は多岐にわたる。

まずは、基本的なものから順に極めて行こう。

--------

私は、古文堂で買った本、その名も「誰でもわかる!バルーンアート入門」という、そこそこ厚い本を閉じた。

前書きから堅苦しい本だった。

だが、そのあとのページをペラペラ見ると、図が多く見えた。

──まあこの本は明日学校で見せるとして。

私は、文化祭実行委員で渡されたプリントを見る。

経費は、5千円。

それを使って何を用意するか。

それを考える。

──風船、何本いるかな・・・?

私一人で決められることは少ない。

やはり、クラスで話し合うべきだろう。

私は、本をカバンに入れて、ベットに入った。



翌日。

私は、放課後に発表した。

「文化祭の詳細を決めたいと思います。

まず、風船はどれくらいいるか。風船(それ)意外に何がいるか。

この二つを決めます」

私がある程度言うと、少しざわざわしだした。

「風船、馬鹿みたいに作ろうぜ」「静電気やばくね?」「見て見て、消しゴムタワー!」「おい」

・・・収集がつかない・・・。

そんな中、黒藻くんが質問した。

「具体的に、どんな感じで展示するんですか?」

「・・・あっ」

そういえば。

どんな感じ、か。

決めてなかった。

「それもそうね。今から決めましょう」

「それについては、考えてあるわ」

意外にも、声をあげたのは麗乃だった。

彼女は、黒板に図面を書き始めた。

それも、迷いなく。

──なんでスラスラかけるの?考えてたの?

「どうせ考えてないだろうと思って」

──人の心、読まんといて。

「別にいいじゃない」

マジで読めてるらしい。

サイキッカーかな?

セリフを心で言うのは、やめたほうが良さそうだ。

とかやってる間に、書き終わったらしい。

「こんな感じで、壁際と真ん中に机並べて、その上に風船並べたら」

黒板には、「回」の字のような図と、数字と矢印。

その数字と矢印は、丁寧なことに、それぞれの位置の机の数と向きについて書かれているらしい。

実に分かりやすい。

私としては、このやり方に賛成だ。

だが、みんながそうとは限らないよね。

確認は大事だし。

「ほかに意見ある人」

異論は、なかった。

「じゃあ、この図の通りに展示するわ

次、風船の数を決めたいと思います」

「はーい」

うん。

とはいえ、どう決めよう。

風船がどのくらいいるのか、分かりづらい。

でも、独断はよくないと思う。

クラスの出し物だからね。

と、ここで、黒藻くんが発言した。

「風船は、50個ぐらい買ってから決めない?

そのほうが見当がつけやすいと思うよ」

「それでいいですか?」

私は、速攻で確認をとる。

賛成は、多い。

というか、面倒くさそうだ。

風船以外もささっと決めてしまおう。

「風船以外に必要だと思うものがあったら、今私にいうか、このあと後ろの黒板に買いてください」

実は、この学校では、教室の後方に、小さな黒板がある。

担任の先生が使おうとしないので、基本的に何も買いていない。

つまり、書き込みは実質自由だ。

そこを、入学以来初めて使う。

さて、誰も必要物を言わない。

まあ、いずれわかってくるだろう。

「じゃあ、今日風船を買います」

こうして、クラス会議は終わった。

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