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異世界の魔法剣士〜in剣も魔法もない世界〜  作者: 柿ピー
プロローグ
1/40

第1話:転移

初投稿ですが、よろしくお願いします。


異世界なんて存在しない。

そう思っていた。


数時間前までは。


--------

俺はフェクター。

片手で持てる重さの剣を使う、一般的な剣士(16歳)だ。

魔法もそこそこ使える。

勤め先はこの国ーートネア王国の城。

勤務内容は、城の見回り、そして、万が一の時に城主を守ること。

いたって普通の騎士だ。


その日も、俺はいつものように中庭の見回りをしていた。

かれこれ、3年ほど暗殺はなかったらしい。

だから、いないと思ってた。

しかし、いた。

でも、俺は気付けなかった。

暗殺者に。

背後から切りかかられるまで、気付けなかったのだ。

「!?」

すんでのところで避ける。

しかし、暗殺者はそれも予想していたようだ。

すぐに追い打ちがくる。

剣を抜き、暗殺者の攻撃を剣で受け止める。

ガキィィィン!と、鋭い音が響き渡る。

強引に押し返して、距離をとる。

周りを見て気づく。

囲まれていた。

「何者だ?」

「・・・・・」

一応聞いてみたが、当然答えてくれない。

唐突に、正面にいた暗殺者が短刀を投げてきた。

それを剣で弾き飛ばす。

後ろできぬ擦れの音。

振り返ると、四人が切りかかってきていた。

同時に、短刀を投げた暗殺者が剣を構えて突っ込んでくる。

全方向に、風魔法で強風を起こす。

全員を離して、剣を構えた。

同時に、暗殺者を数える。

・・・・・・・・・10人いた。

どうやってここまで来たのだろうか。

もしかしたら、城外の見張りをしっかりと指導しないといけないのかもしれない。


一対十と言ったほどの戦力差。

5人同時に相手する状態が続いて、周りに目を向けられなかった。

なので、相手を9人倒したところで気づいた。

自分を中心に、たくさんの魔術記号で描かれた輪があった。

魔方陣である。

最後の一人が、魔術記号を書いている。

あれを書き終わると、魔方陣は完成だ。

「! やめろ!」

気づいた時には遅かった。

魔方陣が発動し、発光した。

光が、俺を包む。


暗殺者が描いたのは、転移の魔方陣だったようだ。

光で視界が狭くなっていく中、暗殺者がニヤッと笑った気がした。

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