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3.人の恋
「解き放て、清きみこころ」
彼の言葉が、私の心を穿つ。
天つ風に肌をなでられ。
私にそっと触れる彼の指先から伝わる熱が、
彼の存在を確かに感じさせる。
彼の澄んだ瞳は、すべてを受け入れてくれるような。
そんな、奥深いきらめきがそこにあって。
満月を背にして彼は、心震える私に、優しく微笑む。
そして、舞い散る花びらが、私たちを包む。
あなたの瞳に、私は
どんなふうに映っていますか………?
時々話をしてもらえれば、それで十分なのです。
側にいられれば、それで十分すぎるのです。
微笑まれたら、どうしたらいいのか分からないくらい心が苦しいのです。
もし抱きしめられでもしたら、心は壊れてしまうでしょう。
そんな
壊れそうな心を、あなたは包んでくれるつもりなのでしょうか?
私にそんな価値があるのでしょうか?
あなたにだけは、分かって欲しい。
大切で、大切で
愛しくて、失いたくなくて
でも
そう思っているのは、私だけ。
そうじゃないなんて、考えられないのです。
不幸になる恐怖と
幸せになる恐怖
こんなことで悩めるのは、人の特権なのかもしれない。
でも。
今は。
誰でもいいから、正解を
誰か正解を私に教えて欲しい。
私は、どうすべきなのか………




