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矢のごとく(44)
2990年 6月6日
仲直りの意味合いも含めて、豪華な食事が出る。うまい。
こういう気配りが宇宙からの孤独感を癒してくれるんだ。
映画も見れるようになったし、万々歳だ。
宇宙なんてちょろい。真空で暗くて寒いだけだ。うわはははは。
暇つぶしがあれば宇宙の旅なんてなんちゃない。
何もしなければ、みんな幸せ。地球の未来も明るいのだ。
なにせ、俺は使命感に燃えない人材として、選抜されているんだから。
何気兼ねなく、ダラダラしよう。まだまだ先は長い。思えば、ずっと軍隊で思う存分休んだ覚えなんてない。
骨休めだ。休んでまた頑張れば良いのだと神様が采配してくれたのだろう。
良い夢を見よう。