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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第一章『旅立ち』
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2890年(9)

2890年 3月14日


タイムマシーンの説明のために集められたのは、俺を含めて六人だった。


説明した眼鏡の研究者の話はこうだ。なんでもワープ技術に使うホールと言う穴を入り口側と出口側で二種類作るらしい。

この穴同士は距離に関係なく行き来できるトンネルのようなものなのだそうだ。


入り口と出口があればアメリカから、ロシアの首都の間でも一瞬で移動できるし、理論上は何万光年先でも移動できるらしい。


そして穴の一方を持って光の速さで飛ばすと、入り口と出口の間に時間の差が生まれる。


今出せる限界速度で宇宙船を三百年ほど飛ばすと、六千年後くらいの地球戻って来れるらしい。


アインシュタインの相対性がどうのこうのとも言ってたが、よくわからん。


なんでも早く移動した方が老けるのが遅くて、ゆっくりの方が早く老けるらしい。


正直、集められた全員がよくわかってなかったと思う。


「歩くより走ったほうが長生きできるのか?」

と誰かが質問して、笑いを誘っていたが、その走りが光の速度に近いなら間違いなく長生きするそうだ。


勢いで死ぬ気もするが。


ようするに浦島太郎みたいになるのだろうと思う。

一日だと思っていたが、地上では百年くらい経っていたあれだ。

その効果を利用すれば、三百年後の穴に入れば、六千年後に行けるし、逆に六千年後の穴に入れば三百年後に戻れる。


しかし三百年後に、六千年後に行けるタイムマシーンってのは気が長い話だ。


しかも、その船に乗る人員を募集するとのことだ。


その候補者の一人に自分はいるらしい。多分孤児で、未婚者を募集に絞ったな。


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