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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第二章『光陰』
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矢のごとく(30)


2960年 5月23日


朝起きると、いきなりお舟が問答を始めてきた。


もうなんだよー。寝起きでダラダラするのが好きなのに。基地じゃ絶対出来ない楽しみなんだぞ。


しかし真剣な様子なので渋々、話を聞く。なんだか、ジャンケンゲームに関して納得がいかないらしい。


真剣に勝負というのは、能力のすべてを発揮してという意味であって、目をつぶるのは能力の制限になるのではないかと話すお舟。


くっそまじめなやつめ。


対する俺は真剣に勝負をした結果が、結局お前らの目を瞑らせることにしか効果を発揮してないじゃないかと反論する。


能力を意図的に封印するのと、結果封印されるのでは意味が違うと述べるお舟。

だがそれなら俺も目を瞑って、第三者が判定すれば条件はイーブンになって良いじゃないかと反論する。


ジャンケンのタイミングで全員が目をつぶり、ポンで目を開けばいいのだ。


お舟はこの時点で黙った。互いに何かを封印するという考えがお舟には無かったらしい。


というかディスカッションで機械相手に勝ってしまった。


俺ってすごい。


でもこっそり目をつぶってなかったら、後だしがいくらでも出来ちゃうけど……ややこしいので黙っておいた。


眠るのは明日で良いか。


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