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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十八章『帰路』
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母なる星を求めて(3)

3020年2月25日


世界と言うか星を跨いでの大冒険となっているはずなのに、飯を食う為には狩りをしなくてはならない。


こういう事をしなくていいように、石鹸工場とかいろいろ考えてたのに……。


世の中って、ままならないなぁと改めて思う。


今思えば、俺の人生ままなかったことのほうが珍しいような気がしないでもない。


とにかく飯の心配をしなくても良いようにと考えて過ごしていたのにもかかわらず、結局は遠い宇宙の彼方で、こん棒片手に動物を追い回す事になるとは。


これで人生って面白いと言えれば、俺としても良かったのだろうがそんな事思えるほど、俺は人格者じゃない。とにもかくにも面倒くさい。


殺してしまった動物に対してはなんだか申し訳なく思うし、血抜きをしてればキツいと思う。俺が肉を食う以上、そう言う工程が入っているのは知ってるが、それらはとにかく面倒だ。


だが実際作業をしながら、これを面倒だと思うと、そう思う事に罪悪感も湧いてくる。そう言うのが一番面倒なんだ。


ごはんですよーと呼ばれて、なんにも考えずに食う。これが幸せってもんだ。


料理に文句をつけられたら最高だ。作っても無い飯の批判をして今後の料理作成に協力したような錯覚を覚えたい。


地球で大統領になったあかつきには、旨いもんをたらふく食ってやる。


ついでに片っ端から批判してやろう。


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