表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第二章『光陰』
73/775

矢のごとく(24)


2950年 5月17日


宇宙っていうのは、本当に黒い。艦長席に座るとそう思う。


いわゆるコックピットだが、俺が操縦をする必要性はまるでない。


むしろ俺が操縦すると危ない。俺の操作で命が危ない。


お飾りのキャプテンシートの上に、お飾りのキャプテンが座っている訳だ。

クリスマスツリーの星になった気分だ。


いかにナノマシーンで視力を強化しても光の速度で飛んでいるシャトルの中で危険を察知する事はできない。

人のスペックでは無理なのだ。

人の英知の結晶のコンピューター様には叶うべくもない。責任を取るだけの楽なお仕事だ。


光っていた星が後ろに行くと見えなくなる。


艦長席から見えるのは正面の光だけ。

後ろからの光は、この船に追いつけないのか、俺が知覚できないのか。

それはわからないが、実に前向きだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ