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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十六章「来訪」
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追いつめられて(10)

3020年1月31日


昼前に海岸線に着いたが、島まで行くのは朝一ではないと厳しいようだ。


日の出と共に出発する事が決まると暇になってしまった。


焦ってもしょうがないと、昼寝をしようとするとリンガーレイフォンが勝負をしようと適当な流木を拾って来た。


この勝負と言うのが厄介で、大体終わらないのだ。


しかし俺も人間だ。人間と言うのは学ぶものだ。


まともに勝負をするから疲れる。もしくは全く勝負をしないから付きまとわれるのだ。


そこそこに相手をすれば問題ないだろうと、適当にあしらう事にする。


そうと決まれば、暇も手伝って調子に乗って、あれやこれや言ってみる。


基礎が成ってないとか、道具の手入れが甘いとか、呼吸で大自然のパワーが……とか、まあそんな具合で適当にやっていたら、ラゴウが「程々にしておいた方が」などと言い出し、適当に言ってるのがバレた。


結局、相手をする事になったわけだが……リンガーレイフォンがこれまた強くなっているように思う。


なんというか、駆け引きが有る感じだ。戦場に出てまた強くなったのかもしれない。


だが向こうもそう思っていたらしい。俺が強くなったと言うのだ。


何を変えたと言う訳でもないが、合ってなかった期間もそこそこ長い。地球での訓練期間はそれなりに有るが、この星ほど高い身長の相手を想定しては来なかった。


そう言うのにも慣れて来たのかもしれない。


ナノマシーンのおかげで目も良くなってるし……、とはいえ正式な剣の使い方なんてものは知らないし、結局は雰囲気でやっているに過ぎない。


それで生計を立てるつもりはそれこそ、漂流直後はしばらく合ったが……今はもう無い。


あれだな。地球に帰るのが一番かもなぁ。何たって大統領だし。


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