表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十六章「来訪」
706/775

追いつめられて(1)

3020年1月22日


どうにか方法はないかとウロウロしてたら、女から声をかけられた。


なんだか目つきの鋭い女で、ただ者ではないなと思っていたら、「覚えてないのか」と言われた。


リンガーレイフォンってこんな顔だったかなと思ったが、胸がそんなにでかくないので違うなと思った。案の定、違ってた。


というか、俺が名前を知らなかった。王子を襲って来て、捕虜にした女だった。あーあー、覚えてると言ったら、疑わしそうにこっちを見て来た。良い勘してる。


付いてこいと言うので、付いて行くとそこは町の外だった。


襲われたら、遠慮無しにぶちのめそうと思ってたが、案内された山の中にあるこじんまりとした家には爺やと、学者がいた。


それとおまけでなんだかこう……犬みたい人間が。


犬耳というか、犬耳だった。カートゥーンだなぁと思っていると、後ろから後頭部を一撃されて、振り返るとリンガーレイフォンがいた。乳がでかかったから間違いない。


さらに一撃加えてこようとするので、回り込んでバックドロップをかますと静かになった。なんでこいつは俺を見ると襲うんだろう。


何がどうなってるかは全くわからなかったが、周りの連中は口々にそれぞれ違う事を喚きはじめる。


それぞれ一発ずつなぐって黙らせたが、爺やは王子をどうしたかと聞いて来たので、無事である事、なんだかんだで天使の所に居ることを告げる。


学者の話は滅裂だったが、ゴーレムの件あれこれと俺が宇宙人なのかと聞いて来た。

……なんで俺が宇宙人だとわかったのだろうと思っていると、犬耳が「kpですか!?」と聞いて来たが、あいにくと俺はkpじゃない。そんな変な名前ではないと言うと、IDがどうのこうのという。


嫌な予感がして「軍番号か?」と聞くと当たっていた。俺の軍番号はKP2554371だ。


聞きたくなかったが犬耳は地球から来たらしい。それに俺が嫌なそうな顔をしてた事で、察したらしい学者が目の色変えて質問して来たので、キュッとやって黙らせた。


爺やに聞くに、俺が王子を脱出させる時に、爺やの発案で学者とおさげの男はあのお化け装置を動かした。何がどうなったかはわからないが、お化け装置は魔力の塊で大きな影に成り、三日ほど止まらなかったらしい。


爺やと、学者とおさげの男は王子の行く先を知ってるのではないかと捕まりかけたが、捕虜の女が助けてくれて、脱出。爺やの友人を頼って、秘密のこの屋敷でほとぼりが冷めるのを待っていた。おさげの男は当てが有ると言って出て行って音沙汰がないらしい。


中々映画みたいな事をしてたようだ。


リンガーレイフォンがなんでここにいるかと言うと十日かほどまえに犬耳を連れて、俺を捜しに来たそうだ。どこかで俺の話を聞きつけたらしい。


さらに言うと犬耳も俺を捜していたそうだ。


俺が居ないと地球が大変らしい。よくわからん事を言うもんで、俺なんか雑魚も雑魚だ。居なくなってもどうとでも成るから宇宙へ飛び立ったのに、俺が居ないと大変とは意味不明だなぁと思っていた。


が、犬耳の話は思ったよりも大事だった。


何でも今の地球は機械政治が復活しているらしい。それだけなら大した事は無いが、俺が居なくなってから百年ほどで遺伝子改良が全面的に許可されて、犬耳みたいな亜人種が出来たらしい。それからすったもんだで、機械政治に成ったは良いが、このシステムが今地球に生きている人間を人間と認識しなくなったそうだ。


過去に生物兵器が出回ってた事が合ったから、それと誤認したのかもしれない。


すったもんだでオリジナルと認識される人類は全滅。今は機械政治と、人間と認識されなくなった亜人種の間で争いが起こってるらしい。


いつぞやの人類の歴史みたいだなぁと思う。歴史は繰り返すって奴だな。


それと俺がどういう関係があるのかなと思っていたら、俺は宇宙へ行って六千年後に帰ってくるオリジナルの人間であるから、もし地球へ行けば、繰り下がりまくって俺に全統治権が有るらしい。


大統領が死んだら、代わりに副大統領が、そいつも死んでたら大臣が……って感じのようだ。亜人の間では俺は伝説の人らしい。


だがそれまで待てない! ということで、犬耳は保存されていたワームホールを通って、この星にきて……すったもんだあってリンガーレイフォンと出会い、「背が小さいがむやみに強い」という特徴だけで俺がKPかもということで付いてきたそうだ。


リンガーレイフォンは疫病神かなにかなのかもしれん。


ついでに言うとゴーレムがこっちにやって来ているのも犬耳が事の発端のようだ。


疑惑でしかないが……こいつが地球で何かしたから、お舟が落ちたんじゃないだろうな?


頭が痛い。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ