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暗転(26)
3019年11月4日
野宿が無くなったのは大きく、心身ともにダレ気味だ。
素振りなんぞしてみるが、気が引き締まったりはしない。
映画とかだと引き締まってたんだが……難しいもんだ。
準備は着々と進みつつ有るようで、人の出入りも激しい。
デルフォースのほうへも連絡を入れると言う事だったので、俺が生きていると言うこと、そして王子の護衛をして来た事を連絡するように頼んだが、爺やが既に根回しずみで有るらしい。
やるな爺や。
終戦に関しての妨害は来ないとは言いきれないけども……ってな雰囲気だ。
戦う余力と言うか、場合ではない雰囲気になっているのだと思う。たぶん。
個人的には大型のゴーレムとか、怪獣騒ぎに関して気になる。機械式ゴーレムではわからなかった事がわかるかもしれない。
というか、気になると言えば天使だ。音沙汰がないと、音沙汰がないで非常に不安だ。
怪獣をしむけているのは天使のはずなんだが……。




