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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十三章『戦場』
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暗転(12)

3019年10月21日


水を煮詰めると言う行為は何とも馬鹿らしいように思うのだが、エーテルを濃くする方法としてはそれしか知らない。


学者も専門家ではないのでそれ以外の方法は知らないようだが、気化させれば良いのだろうと何かやっていたので、違うんじゃないかと口を挟みたくなったが止めておいた。


理屈では水をすべて蒸発させればエーテルが出るような気がするが、実際はそんな事は無いからだ。海水を煮詰めて塩を作るようにはエーテルは取れない。最期はすべて蒸発して消えるからだ。


だから例えば、霧吹きなどで水を細かくすればエーテルも飛んで行きそうな気がする。


じゃあどうして沸騰させたら飛んで行かないのかと聞かれるとそれもよくわからないのだが。


案外上手く行くかもしれないし、少なくとも沸騰させろと言われるよりはマシだ。


旅の進行は問題はない。


道中も順調だが、目に見えない爆弾がうろついてる感じが胃に痛い。実際はナノマシーンが動いてるから、荒れる事は無いが。


しかし、順調に行けば十日程度で、リコウダー王国の中央には付く。


そこからなんだかんだで、解放されれば11月の間には家に帰れる……かもしれなくもない。淡い希望だが。


天使の事で、火がつけば、最悪夜逃げになる。


夜逃げで逃げられるかどうかは疑問だが……、先輩の三百年の手がどこまで伸びているかは全く不明だ。


人が足を踏み入れていない地域まで逃げたくはない。変態マスクを連れて行けば、労働力はゴーレムで何とかなるかもしれないが……、学者の予想した大規模なシステムの範囲外になる可能性もある。そうなれば変態マスクなど穀潰しだ。


いっそ天使の所にカチコミでもかけるか……全く無しではないな。


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