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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十三章『戦場』
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暗転(5)

3019年10月14日


そこそこと思われる宿屋に宿泊する。


逃げる経路を確認し、飯を食う。細かい情報なんかは他の三人に任せたが、学者は動かず何かを弄っていた。


何だと思うと、天使が持っていたものだという。


言えよ!!


型は古いが、端末のようだった。表示される文字がこの星のものではない。かと言って、俺の知ってる文字でもない。つまり俺の知らない文字だ。


俺の知らない地球の文字なのかもしれんが、わからん……だが操作が出来る。発信器になりえるかも知れないという疑念が取れず、学者が止めろといったが端末をぶっ壊した。


学者がぎゃーぎゃー言ってたら、窓ガラスが割れて黒尽くめの何かが乱入して来た。


反射的に学者をぶん投げると、いい具合に相手の姿勢が崩れたので頭を一撃して気絶させる事が出来た。


学者は文句を言ってきたが、怪我もしていないようでまあまあとなだめておく。


「咄嗟に危ないと突き飛ばしたら、あいつがそこに飛び込んで来たのだ」


位置関係も把握できてない学者はその言葉に納得していた。罪悪感は有ったが、捕虜を確保できたのは良かった。


襲撃者は女だ。茶色の髪で、気絶しているのにふてぶてしい顔をしてる。


クラウンを貧乏にして、ちょいと治安の悪い所に住まわせたら、こんな感じになりそうだ


映画とかでは奥歯にクスリを仕込んでたりするなと思い、口を開けてみるとなんだか木の実みたいなものを口に入れていた。


学者曰く、猛毒らしい。こういうのをいざという時は噛んで死ぬのか。


でも口に含んでいるのに、噛めずに取り上げられるパターンは映画とかでは珍しいような気がする。他にも有ったらまずいので、布を噛ませて口を塞いで、手足を縛り上げておく。


この他にも来るかと思ったが、来なかった。


目を覚まして、縛られた自分に愕然としていたが、割れた窓ガラス代くらいの情報は聞き出したい。


変態マスクの経験から言うと、三日くらい飲まず、食わずをさせれば弱ってくるはずだ。


鍛えてるみたいだし、もっと持つかもしれない。目つきが鋭かったから、多少弱らせたほうが良さそうだ。


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