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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十三章『戦場』
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進撃(39)

3019年9月9日


野宿は辛いとおさげの男がやかましいが、王子がだまらせていた。


「皆が辛いのに、文句ばかり言うな」


爺やはその成長に泣いていた。


不幸は人を成長させるとは思いたくないが、甘やかされても人は成長しないのかなと思うと、中々世の中難しいなぁと思わなくもない。


じゃあ、俺の対応が良かったのかといえば、全然褒められたもんじゃない訳で。むしろマイナスだと思う。治す気もないが、人はなんにせよ、人に影響を与えるのだろう。


なんだかんだで王子達と知り合って一月近い訳で、人間一月で長年使えていた爺やが感動するくらい成長するらしい。


痩せもしたが、身長も伸びたのかもしれない。


身長もすぐに抜かれるに違いないと考えると非常に微妙な気分になる。


万能のナノマシーンも身長は弄れない。むしろ、ナノマシーンを入れた時の状態を保とうとするので強引に……それこそ、拷問的な方法で身長を伸ばしても無駄だ。


他殺か、自殺か、事故、もしくは老衰で死ぬ事が確定している人生だ。病気で死なないだけマシだろう。


先輩は何を思って、この星の人間をこんなに背を高くしたのだろうか?


あれか、高身長フェチズムなのだろうか。


要らんフェチを煩いやがって。どうせなら、全員チビにしてくれれば、俺が優越感を味わえたのに……。


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