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進撃(17)
3019年8月19日
火が使えるのは夜が明ける直前だけだ。
そのあいだにお湯を沸かし、体を拭いたり、温かい飯を食べたりする。
朝がくれば楽しい事が待っている。そう考える事が大切だ。そうであれば不快感もある程度は享受できる。
多少は楽そうだが、じっとしている事で爺やは焦れているらしい。
敵の捜索がそれほどの規模かはわからないが、時間が経つごとに逃げやすくなる要素もあるし、逃げにくくなる要素もある。
どう転ぶかは結局わからん。
となれば祈るしか無い。だが信仰の対象も居ない。




