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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十三章『戦場』
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進撃(12)

3019年8月14日


帰り方がわからない俺に敵が襲いかかって来ているのか……あるいは敵を俺が襲っているのかはよくわからん。


とりあえず勝ったら、食料を頂く。懐の金に目がいったりもするが……まあ、取らない。


クラシックのゲームだと所持金の半額を取ったりするのに比べたら、ずいぶん優しいのではないかと思う。


昼過ぎ当たりに、助けてと悲鳴が聞こえたので駆けつけてみると、子供と老人が襲われていた。


一応助けてみると、噓かまことか、子供は帝国の王子様だと言う。


老人は爺やらしい。全くどうなってんだ。


話しは単純で王位継承権を持つ王子なので殺されかけていたらしい。


そんな王子が戦場に出てくるなよと思ったが、これがまたいろいろとあるらしい。


妾の子の方が早く産まれて、これがまた才能が合ったもんでトントン拍子、そこに本妻の子供が産まれてサー大変という実にありがちな話だった。


ありがちな話って、あるもんなんだと感心して別れようと思ったら、爺さんがリコーダー王国へ亡命をすると言い出した。


めんどくさい。これはめんどくさい気配がするなぁと思ったが、爺さんが言うには亡命が成功すれば戦争は終わるという。


と言うのも宣戦布告は子供の王子の名前で出されたそうで、その立場であれば戦争終結が出来るというのだ。


戦争のルールがわからないから何とも言えないが、そうらしい。


そして俺が敵の戦場にがっつり食い込んでいるのが判明した。


そこから爺さんと子供を連れて、最前線を突っ切って味方の陣地に入らなけりゃならないらしい。


面倒だが引き受けた。


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