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刺客(7)
3019年 6月16日
石鹸の乾燥が終わった。
アカ子のインクの加工もいい具合に終わったようなので、いよいよ製品作りを開始する。
石鹸を切って、判子を押した紙で包んで、糊で止めれば完成だ。
各作業は奴隷達にやらせてみる。
インクの関係上、紙は一定量作りだめて置いたほうが効率が良さそうだ。
何日か集中して作業させるのも良いかもしれない。
しかしこれでローテーションは完成した。
このまま一月続けて、商品出荷分が溜まったら、いよいよ商売になる訳だ。
この一月でどれくらい効率が良くできるかも肝になってくる。
これまでの一月で大体の消費もわかったし、業務計画の練り直しも必要だろう。
天使だとか、怪獣だとか、予想外の事も立て続いたが、蓋を開ければ計画通りだ。
うむうむ。このままなら、左手団扇の生活も夢ではない。




