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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十一章『工場』
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怪獣(11)

3019年 6月3日


屋敷で仮眠をとっていたら、子供達がバタバタと乱入してきた。


「でかいのがきた!」らしいので、兵隊がやっと来たのかと思ったが、様子が尋常ではない。


窓を指差すので、顔を出すと怪獣が居た。


二十世紀の怪獣映画みたいな奴だ。でかくて、叫んで、暴れていた。


オスマンさんの屋敷くらいあるんじゃないかと思うが、首が長いのでもっと大きく見えた。火こそ吐かないが、怪獣以外の何ものでもない。


よもや夢かと思ったが、夢ではなかった。


惚けている訳にもいかず、村で暴れるのも困るが、屋敷を壊されては冗談では済まない。


だが村で戦車を出すには無理がある。


しかし、こっちに向かって来てから戦っていては屋敷が壊れるかもしれない。


宇宙服を着て、迎撃に向かうが……でかいとは思っていたが、やっぱりでかい。


ハンマーで叩いても、手応えはあるが、何とかなっている感じでもない。


鱗もあるし、皮膚も硬いし、何よりやっぱりでかい。


なんですかと言わんばかりにこちらに視線を向けてくる怪獣に冷や汗が出る。


気にならない痛さでは無いらしい。


後悔したかで言えば、めちゃめちゃ後悔した。


頭をぶん殴った時はさすがに手応えが合ったが、学習したのか体の下敷きにする攻撃しかしなくなって来た。


それでもなんとか戦うしかない。


鱗に家のレンガが刺さっているのを見て、それを無理矢理かち上げると鱗がめくれ上がり血が出ていた。


血が出ていると言う事は生きていると言う事だ。


ナノマシンが効くんじゃないか?


と思ってから、ナノマシーンのアンプルを打ち込むのは難しかったが、どうにかこうにか打ち込む。

しかし、でかすぎて回るまで追っかけっこをする羽目になった。


取り合えず、海に返したが……あいつを使えば、問題の海中探索が出来るんじゃないか?


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