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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十一章『工場』
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稼働(42)

3019年 5月22日


アンリエードのところに判子の件で相談しに行く。


かなり親身になって相談に乗ってくれた。ナノマシーンのアンプルの効果であるとはわかっていても、本当にありがたい。


しかし、縁起物に関してはいろいろルールがあるらしい。


赤は縁起が良くないとか、花の模様は女性物にしか使っちゃダメだとか、円は教会の印だから勝手にパクるとまずいとか。


こういうのはジンクスというか、言ったもの勝ちなところがあるかと思ったが……意外と謂れなんかもあるようだ。


縁起物にも歴史があると言う事なのだろう。


教会が円をシンボルにしてるのは月に神様が居るかららしい。


そう言えば変態マスクも、魔法の説明をするときに月がなんだかんだと言っていた気がする。この星の月も地球と一緒で一つだ。多ければ、潮の満ち引きはもっと複雑になっていただろう。


アンリエードはジンクスに詳しかった。


直接は聞けなかったが、軍人の大物だった旦那さんの事も合ったのだろうと思う。前線で戦う奴は結構そう言うのを気にするもんだ。


だが旦那と息子を無くしている訳で……。


ジンクスは所詮ジンクスでしかない。信仰深いやつも、逝く時は逝くものだ。


悲しい事だが、そう言う事もある。


結局、印はマスコットキャラで行く事にした。


お化けか、泡怪人のどちらかだ。


どちらでも問題は無いと言う事だったので、マスコットの入る枠のデザインは縁起物で整えておいた。何でも六角形が良いらしい。


家に帰ってアカ子に下書きをさせてみる。


評判は泡怪人のほうが良かった。まるっこいデザインが可愛いらしい。


赤ん坊とかも、基本まるっこいからな……本能的に可愛く思えるデザインなのかもしれない。


泡怪人の名前はシャボン君になった。


うむうむ。人気が出たら、別口で商品展開も考えよう。そうしよう。


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