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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十一章『工場』
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稼働(35)


3019年 5月15日


朝の仕事は海水をくんでくる所からだ。


初めて奴隷達に手伝わせたが、海水をくみ上げるのは不評だった。

と言うのも全員、スカートだからだ。


そう言えば兵隊以外はスカートが多い。話を聞けば、兵隊では無い女性はスカートが多いらしく、既婚者であればほぼスカートらしい。


思い浮かべると、確かにスカートの女性は多かったように思う。


割と現場作業をしてる人間との付き合いが多かったから、ズボンの奴も多かったが、宿屋とかで働いてる女性はスカートだった。


女性らしい格好と言う事なのかもしれない。割と体力的な影響は無いが、それはそれ、これはこれ。女性で化粧をしている人は居たが、男性でしてるのも居なかった。


ジェンダーの違いはあまり感じなかったが、医学的進歩によって性別の差の無くなった地球と比べれば、この星ではその垣根自体はまだ存在している。


むしろ体力的、筋力的なことを置いておけば男女差別が当然としてあり、女性らしさ、男性らしさを守る事もこの星では正義なのだろう。


ジェンダーフリーがこの星でも確立するのだろうか?


俺としては男女の違いが合ったほうがお互い華やかで良いと思うんだが……まあ、美人とイケメンに限るのかもしれん。


うーむ。高等なような、高等でもないような。


何はともあれ、スカートでは砂浜から海水を汲むのは大変だ。かといって岩場で作業させると滑って事故が起こりかねない。海水も結構重いし。


俺がやっても良いのだが、結局俺が居なくても作業が出来るようにしないと意味が無い。


変態マスクにアイディアを求めると、船着き場のような足場を作れば良いと言う。


なるほど、賢い。


明日、潮が引くタイミングで工事をしよう。

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