稼働(18)
3019年 4月28日
やっと帰って来た。長い道のりだった。
さっそく屋敷のほうへ向かうと出来上がっていた。外観も綺麗になっている。
ここが俺の家だと思うと気分がいい。
二階建ての屋敷はそこそこ広い。一階台所や風呂、トイレなどの設備。加えて工場用に加工しているので、現状は空きスペースも目立つ。将来的には設備を入れれば手狭に感じるかもしれない。
お金は掛かったが一気に改装してしまったのは成功だったようだ。
荷物運搬用の大きな出入り口もある。戦車がなんとか入りそうなので、近いうちに入れこんでおかなくてはならない。
二階は住居スペースだ。 部屋の数は俺、アカ子、変態マスク、それと奴隷達の家族ごとにわけてもまだ余る。
改めて必要なものを奴隷達に訪ねるが、一先ず不足はないようだ。
衣服をしまうタンスなどは必要なようだが、それもおいおい揃えていこう。とりあえず、眠れるようになっておけば良い。
アカ子の姿を見て、奴隷達は何かの病気だと思ったようだ。まあ、俺も身長に関しては不思議だろうし、アカ子はそれに加えて胸もでかい。
魔法の呪いで……と言う説明でどれくらい納得したのかはわからないが、一先ず表面的には大丈夫だと言うことになっている。
どちらかと言えば変態マスクのほうが白い目で見られていた。
名前もそうだが、お化けの格好は完全に不審者だ。しかし、伝家の宝刀「宗教上の理由」と話すと、受け入れられた。宗教は不可侵の領域にあるらしい。
今日は荷物の運び入れで一杯一杯だった。
何日かは生活を整えるのに専念して、石鹸のテストを行って行こう。




