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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十一章『工場』
435/775

稼働(16)

3019年 4月26日


二番隊のある村に到着。


久しぶりにドーレスとクラウンに出くわした。


宝石騎士になる話を断って来たと言うと二人とも驚いていた。


リンガーレイフォンはどうしたのかと言うので、下克上されたと言うと笑っていた。


「まあ、そもそもが間違いなのよ。あの人があんたの弟子になるってのが。大事になる前に話が済んでむしろ運がいいくらいだわ」


短い間のことだったので、あまり噂にはなっていないのかもしれない。


噂になったとしても、否定の情報もすぐ流れるだろう。ほとんど実害はないと考えるのは楽観的かもしれないが……どっちにしても石鹸で名前が出るのはオスマンさんの名前だ。


俺の名前は時間ごとに風雨化して行くに違いない。


加えてクラウンは俺がどこからか商売を始めると言う話を聞いていたらしい。


奴隷を買った話になると、クラウンは良い顔はしなかった。


「あんまり人間が人間をどうにかするってのはどうかと思うのよ」


感心する俺がクラウンにしてみると意外だったようだ。俺からすると人権主義の走りをみた気持ちだった。


根性の悪い、ミーハーだと思っていたが……それだけというわけでもないらしい。


とは言っても俺もその考えに乗っかって行動するほどのモチベーションも、余裕も無い。


現状は俺がこっちの道理に合わせるしかない。将来的にはそのまま適応することになるだろう。俺の寿命より先に奴隷解放運動が起これば当事者の一人になるだろうけども。


それに加えて、アンリエードに迷惑をかけてないか? と釘を刺された。


迷惑はかけているので何とも言えない。


まあ、恩は追々返して行こう。近くに住むことになるので少しずつでも返して行こう。


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