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稼働(7)
3019年 4月17日
村に戻ると、子供達はめちゃめちゃに怒られてた。
尻たたきをされそうになっていたが、今後の移動に差し支えるので辞めさせる。尻が痛いのに乗り合い馬車に乗るのは罰だとしてもかわいそうだ。
子供達も迷子になったのはへこんだようで、馬車でも静なものだった。
夜になって母親達から改めてお礼を言われた。
どうやら信用はされて来ているらしい。
不審な子供扱いされるよりはなんぼかマシだ。
純粋に信用されるのも嬉しいもんだ。
まあ、雇い主というか、持ち主と言うか……そんな感じなので、人間関係的な距離感をそうして行くべきかはよくわからん。
軍に居た頃は新人教育はしたことが合っても、責任のある役にはほとんど就いたことがない。
社長のノウハウ本でも読んでおくんだったか。
その手のはあんまり読んでないからなぁ。




