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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十一章『工場』
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稼働(4)

3019年 4月14日


子供達の学校の話を母親達にすると、教育をしてもらえるのかと驚いていた。


驚かれたことに、驚いたのだが……どうやら普通ではないようだ。


どうやら、主人側から教育を施すと言う発言が異常であるらしかった。


聞けば、そもそも公共の学校が無いらしい。教育は親が教えるか、あるいは金銭に余裕があれば近所の塾で教えてもらう事もあるらしい。おおよそは仕事に応じて覚えることが多いそうだ。


子供の頃に最低限の教育をさせると言う概念がどうも希薄らしい。


ずいぶん教育にばらつきが出るだろうなと思ったら、案の定そうらしい。

簡単な計算が出来れば良し、読み書きが出来ると上等だそうだ。


母親達はそれぞれ親や、あるいは仕事の関係で学んだらしい。必要になってから学ぶと言うのもどうやら普通のことのようだ。


通貨の概念がある以上、計算は必須だと思っていたが、事と次第ではそれも怪しいのも居るらしい。


ある種、俺がこれまで知り合った人たちは傭兵など自営業に近かったので計算は必須。むしろ軍で兵隊になる奴等が、その辺はひどかったりするそうだ。


さらに聞けば軍では教育を施すと言うのが人を集める手段でもあるらしい。

教育を受けられなかった奴等が軍に入り、教育をされて年齢と共に除隊。一般の仕事につく……と言うのは非常にポピュラーな流れのようだ。


そう聞けば子供の頃に教育を施された奴は様々な点で将来の選択肢が広い。


アカ子に教えさせても良いが、この星の常識から枠を外れかねない。となると変態マスクか、あるいはアンリエードを頼ることになるだろうか。


暇なら俺も授業を受けてみるのも面白いかもしれない。計算と国語以外はよくわかってないからな。

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