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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十章『王者』
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ジェントルメン(11)

3019年 4月4日


朝、マントが完成した。


昨日濡れている時は、もっと明るい色だったのだが、乾くと赤黒い……カサブタみたいな色になってしまった。つけ込みすぎただろうか?


早速鎧に取り付けてみる。右に歪んだのは判らなくなって、いい感じだと鎧を着込む。


宿屋の孫からは怨霊を背負ってるみたいと大不評だった。


子供はこれだからとおもったが、爺さんもモゴモゴしてただけでコメントしてくれなかった。


対戦相手からも「ゴミ捨て場から出てきたのかと」笑われたので、笑えなくしておいた。


そんなに変だろうか? うーむ、むしろ味があると思うんだがなぁ。

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