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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第十章『王者』
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ジェントルメン(5)

3019年 3月29日


ずっと鎧を付けて姿を誤摩化すと言うのは中々疲れる。宇宙服ほどではないが、ずっと着ているとかなり重たい。スムーズに装着できないのもデメリットだ。いちいち時間がかかる。


コロシアムへは昼過ぎに行けば良いので宿の部屋で午前中に鎧の改造を行う。


踏ん張ると木の竹馬は悲鳴を上げる。全力で力を伝えたら多分折れてしまう。


念のため武器の剣と一緒に、鉄の棒を買って補強しておく。作り途中の剣が長さも統一されているようなので流用したが、踏ん張りもある程度は出来るようになり、いい感じだ。


振ったときに壊れないようにその他も補強したがずいぶん重たくなってしまった。

武器として使えるかもしれない。


後はヘルメットの視野角も広げたいところだ。合わせて首の回転が出来るようにもしたい。しかしそうなると新しい鎧が欲しくなる。


問題はむだづかいになるのか、先行投資になるのかは判断がつかないことだ。


コロシアムに向かうと、俺の名前を聞いてきた。マンツーマンだと選手の名前が居るらしい。


登録の時は聞かずに番号の書かれたカードを渡されただけだったので油断していた。


そう言うのは前もって言ってくれと思うが、普通本名なんだから突然でも問題ないのだろう。


悩んだ末に「ジェントルメン」と答えておいた。


変わった響きですねと言われたが、そりゃ地球語だからかもしれない。


対戦相手はマッチョな女の人だった。コロシアムなので当然観客が居る。


多少見せて楽しませなければ、仕事が無くなってしまうかもしれない。なので。攻撃を避けながら、ぺちぺち当てつつ、最後は右アッパーで沈めた。


それなりに歓声を貰っていたから大丈夫だったのだろう。


ファイトマネーに俺の勝ちで賭けていた金額も貰えてウハウハだ。

この調子で頑張ろう。


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