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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第九章『従業員』
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従業員(47)

3019年 3月23日


村人から出て行くようにと勧告を受ける。病人が居ると、死神が寄ってくるらしい。


伝染病の考え方は無いようだが、経験則として理解できている部分もあると言う事だろう。あまり人に優しくない話ではあるが。


幸い、嘔吐の症状は治まっているようだが……熱が引かない。


高圧的な物言いには腹が立ったが、俺を子供と母親だけの一党と思っているらしい。そもそも俺が代表者だとは思っていなかったようでもある。


動かすわけにはいかないので、袖の下でなんとかした。金で解決するのは良くないが、口がうまい方ではない。俺一人であれば、威圧的に振る舞えばそれで良いが……全員には目を配れない。


フィリップ家の母親は泣きながら、俺に感謝していた。


しかし金は渡したが、警察機能が不十分ではあまり冷静なことは期待できない。


金で自衛の大義名分を買ったくらいに思っていた方が良いだろう。

もし俺が相手の立場で、本気でやる気なら……金を受け取った事と、村を守ろうとする事はまた別の話にしかねない。


人を信用しないにもほどがあるが、寝ずの番になるだろう。


人を気遣うというのは中々に大変だ。


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