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従業員(44)
3019年 3月20日
宿屋の空きが一室しか無く、俺が野宿をする事になった。七人が一部屋に詰め込まれているので向こうも大変だろうが、こっちも寒い。
残りの金額を計算したが、なんとか村に戻るのがギリギリの金銭しか残っていない。
多めに持ってきているが、実際は工場の運転資金にも手を出しているだけだ。
いつかは、なにかしらで補填しなくてはならない。
工場が動き出せば、アカ子や変態マスクに任せて傭兵家業に手を出す事も考えなくてはならないだろう。
むしろ、会場設営の仕事を手伝っていてお金を稼いでいて良かった。あれが無ければ帰るにも不自由していただろう。




