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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第九章『従業員』
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従業員(40)

3019年 3月16日


会場の設営も終わり、いよいよと言う雰囲気になってきた。


奴隷を連れた人も多い。売りにきた人、買いにきた人で宿も満杯だ。


今日も設営作業を行っていたが、奴隷の姿を見かける。首に縄で数珠繋ぎになって歩いて居るのも居れば、馬車で運ばれてくるのも居る。


扱いはまちまちのようだ。重犯罪者のほうはやはり逃げられないようにしているらしい。


むしろ軽犯罪者の方は逃げないのだろうか? 扱いが悪くないので逃げないのだろうか。


しかし奴隷の数は思ったよりも多かった。


同じ設営作業をしている人間曰く、戦争時はもっと多いらしい。


「そもそも奴隷市ってのは、捕虜交換のノウハウ維持ってな名目もあるって話さ。やらなけりゃ判らんからな」


そう聞いて、納得する部分もある。


戦争が起これば、捕虜は出てくる。


皆殺しと言うわけにも行かないのだろう。そうなると当然野に離すと言うわけにも行かないので、捕まえておく必要がある。


必要とあればほかの地方に労働力として渡したり、相手の国との交換も応じなくてはならないだろう。


その辺のノウハウと、奴隷の販売と言う部分は確かに近いところがあるのかもしれない。


いろいろと思惑はあるようだ。


なんにしてもそのシステムを上手い事、乗りこなさなければならない。


奴隷の購入は三人。人の良さそうな中年のおっさんが狙い目だ。頑張ろう。


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