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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第九章『従業員』
353/775

下準備(38)

3019年 2月4日


こっそりアンリエードの家に行って、アンリエードに現状の説明をして知恵を借りる事にしてみた。


宝石騎士になるのは兵隊のあこがれらしい。通常階級から離れたエリート集団。いわゆる英雄と言う奴なのだろう。


地球で働いてた時も、こいつが居れば大丈夫と思わせるような奴等が居た。だいたい人格が破綻してたが、争いごとに嬉々として首を突っ込む奴だ。


俺はそこまで喧嘩が好きじゃない。売られりゃ買うのが俺のジャスティスだが、むやみに売るわけじゃない。


「あまり断った例はないだろうでしょうから……そう言う職種じゃない人から、宝石騎士に抜擢される例も珍しいことでしょうし」


なるほど、そう言われればと納得した。俺は商人になろうとしているが、通常は商人相手に宝石騎士の誘いが来る事は無いのだ。


除名される条件を聞いてみると、アンリエードも困った様子だった。病気や、怪我などで戦力低下があると宝石騎士の除名になるらしい。


やっぱり負けるのが正解だったか……、しくじった。


「品行不良で除名は無いですか?」


ないらしい。ここ何日かリンガーレイフォンに付きまとわれて感じたが、あいつはわがままだ。わがままボディーのわがままレディ……ガールか。


多分宝石騎士ってのは変人だ。ガンドドは珍しいタイプに違いない。


ああ、いやだ。強い変人なんて俺に取っては……知的生命体にとってろくな物じゃない。


石鹸の生産には問題が無いらしいが、俺の立場は問題だらけだ。


そろそろ調合配分別の石鹸の洗浄力テストをしなけりゃならないのに。


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