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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第九章『従業員』
323/775

下準備(9)

3019年 1月6日


化け物に襲われる。


以前、ピンクの熊モドキに襲われたことはあったが、今回は犬と羊をくっつけたような奴だった。面倒な事に数が多く、おまけに何やら統率された動きをしていて、護衛の傭兵が悲鳴を上げていた。


しょうがないので、ずっと使っていなかった鉄球付きこん棒で戦う。


動物を虐待しているようで気分は悪いが、向こうは向こうでこっちを捕食しにくるので、遠慮をしている暇はない。


しかし、何やら統率の取れた動きをしてくるので非常に厄介だった。手に噛み付かれたし。どうにもでかいのが奥に居て、それがボスらしい。角もでかかった。


目が合ったが、どうにも不気味で、俺を見て笑って引いて行った。


次の村ではその化け物に襲われて、えらい騒ぎになっていた。


犬羊は普通には見かけない生き物らしく、でかいのが率いてやってきたのではないかと言う事だった。


おまけに噛まれると、病気になるらしい。熱冷ましの薬草が効くらしいが、村に合った備蓄分は使い切ってしまっているらしい。


端末で健康状態を確認すると、ナノマシーンにウイルスが除去されていた。噛まれたときに感染していたようだ。


森の奥に熱冷ましの薬草があるが、取りに行きたくても犬羊が待ち構えて居ると言う。


なんか詳しく話すなぁって思ったんだ。変だとは思ってたんだ。


「助けてください! 妹が!」


ああ、もう、子供にそんな事言わせるなよ。卑怯だ。卑怯じゃないか。


俺が戦車を回収してからそう言う事は言ってほしいもんだ。だいたい、二番隊の基地がすぐそこじゃないか。治安維持が仕事だろう。


獣狩りくらい、すぐやれよ!


結局引き受けてしまった。


明日、薬草探しに同行する羽目になった。


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