表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第九章『従業員』
320/775

下準備(6)

3019年 1月3日


アンリエードの居る村に到着。


変態マスクをアンリエードの家に連れて行くのは憚られたので、変態マスクは宿に宿泊させる事にする。明日から、戦車を確保に向かっても五日は掛かる。


どうにも落ち着けないがしょうがない。変態マスクにはこの辺の地理を調べておくように命令する。調べ方はよくわからないので、本人に任せておいた。どんな情報が手に入るかは判らないが、やらせる事も無いので別に良い。


面倒ごとが終わった所で、アカ子をアンリエードの家に連れて行く。


俺も相当怪しいが、アカ子は目に見えてこの星の人間の姿からは外れている。子供の姿で胸がでかい、さらに内面を調べたらメカだ。ヘタに姿を見せて噂になるとろくでもない事になりかねない。俺と違って戦闘には向いてないのだから。


アンリエードには申し訳ないが、ナノマシーンでおかしな部分を了承してもらう。


相当心苦しいが、アカ子は外には出さず、また食事を取らない事もおかしくないと認識してもらった。後、胸の大きさも。


まったく、地球の技術者め……普通にチビだけだったらこんなに苦労はしなかったのに。子供は子供、大人は大人。そう言うバランスが良いんだと俺は思うが、まあ、今更だ。


アカ子はアカ子で、もうアカ子だからな。俺が背が小さいみたいなもんだわな。


「いいわよ。それくらいなら」

そうアンリエードには納得してもらった。


覚悟はしてきたが、実際アンリエードの感情を操作するのは罪悪感がある。


その点で言えば、まったく遠慮無しに操作できる変態マスクは中々希有な人材だと言えるだろう。むしろ便利すぎて使いつぶさないように注意が居る。


アンリエードに話を聞けばパン用の小麦の在庫が少ないらしい。


明日はそれを買い足してから、村を出よう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ