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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第九章『従業員』
318/775

下準備(4)

3019年 1月1日


一年の始まりだ。特になんでもなく、平日だが。


移動は順調。特に怪しまれている様子もない。


宿屋についてから、ずっと気になっていた項目に関してナノマシーン経由で変態マスクの情報を抜き取る。


ずっと気になってた魔法の事だ。


ゴーレムを動かす仕組みと言うのが実に不思議だったが、読み取った内容は理解を超えていた。明確な外部出力が無いのだ。見たまま、本当に無いらしい。


浮遊戦車のように重力制御でも出来るのか?


実際のところ、変態マスクの知識は中途半端で要領が掴めない。動く実物を見ていなければ、信用できないほどのあやふやさだ。


どうして動くのかと言うよりも、どうやれば動くかだけが書いてある。家電の説明書みたいだ。変態マスクに質問しても、何やら宗教の話を始める始末だ。


始まりの火だとか、天使とか、悪魔とか、月の展望台とか。


よくわからん単語が満載で聞くに堪えかねる。こっちに来て宗教系の話はあまり仕入れては来なかった。作成手順を聞いてもよくわからないものがある。


神様に祈る行程は当然必要ないとして、真水を五日間も火を絶やさないように煮詰める行程は絶対要らないように思う。意味が分からない。湿度の関係だろうか?


しかし、そうしないと動かないらしい。


実際にゴーレムの作成光景を見ないと何とも言えないが、動いてるところを見てもまったく理解できないのだから、作ってる光景を見ても理解できないかもしれない。


労働力にゴーレムを期待したが、難しいのか?


まあ、俺が理解できてなくても動けば問題ないが……うーむ。謎だ。


判らない事だけが判ってしまった。つまらない。

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