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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第八章『破壊神』
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再戦(35)

3018年 12月28日


しばらく見張って、変態マスクが空腹かなにかに絶えられなくなって外に出てきたら、ナノマシーンアンプルをちくりと打ち込もうと思っていた。


俺の食事は屋敷の人が持ってきてくれる。温かいスープがうまい。


しかし、待てども出てくる気配がない。


たまに動いてるので死んでないのは間違いないのだが。


そうこしているとオスマンさんがやってきて、本格的にどうにかする為にこっちへ宝石騎士が向かっていると言う。


かち合うと実に厄介だ。


結局、今は落とし穴に入れているが破壊神ゴーレムの破壊の仕方は分かってない。

火をつければ、変態マスクは死ぬかもしれないが、破壊神は残る事になる。


操作方法が判るのは変態マスクだけだろう。しょうがないからと外に出すと、また逃げられてしまうかもしれない。


そうなれば回り回って、結局俺が出張る事になりかねない。ゴーレムをさらに強化されてもことだし、不意打ちなんて食らっても危ない。


オスマンさんが帰った後、一考を企てて、ミリア嬢の名前を出すことにした。


「ミリアお嬢がお前に最後のチャンスを与えるそうだ。顔を出せ」


と言ったら、顔を出した。


そこにぷすっと一発刺せば、ナノマシーンによる操作が可能となる。


ナノマシンによる自由意志の剥奪は地球では社会福祉刑と呼ばれていた。二十五世紀じゃあるまいし、そう軽々しく行うのはやはり良くない。

だが今回に限っては、変態マスク以外の全員が幸せになる手だ。


破壊神の操作方法も判るし、ストーカーは居なくなるし、俺は労働力を手に入れる。


変態マスクだって、ナノマシーンの操作で性欲を失くせば、まともになるかもしれない。


一先ずは抵抗されないように自意識を奪っておく。これで言いなりのお人形さんだ。非常に不気味である。


とりあえず、穴に中に待機させておく事にする。

見張ってる振りをしてようやく、ぐっすり眠れる。見張りのフリをしなくてはならないので、外でだが……。さむい。


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