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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第一章『旅立ち』
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2890年(28)

2890年 4月2日


候補者が俺一人になっていた。なんでも、休日の行動をずっとリサーチしていたらしい。


向こうは働き過ぎだと言っていた。俺は働かなかったからよかったようだ。


宇宙船の中では、動かない娯楽で精神安定を保てないとだめだ言うのがその理由とのこと。

なんじゃそりゃ。気の毒に、名前も知らないやる気のあふれた人。


明日にはこの計画の俺に関する責任者が来ると言う事で、午後からは再びお休み。


ああ、幸せすぎる。なんだか全然、働いてない。大丈夫なのか、俺?


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