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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第八章『破壊神』
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破壊神(22)

3018年 11月24日


今日、破壊神が目覚める。


仕方が無いので遠距離射撃を行った。


人工衛星の観測データによると、距離は七百キロメートルもあった。


曲射用の砲弾では距離がありすぎて届かない。唯一使えそうなのは星間用のブラックホール弾だけ。


問題はブラックホール弾は重量の影響を受けない。それでは、この星の丸さに対応できず、重力を振り切って宇宙の彼方に飛んで行ってしまう。


だから地面を削って、直線で狙うことにした


穴掘りは超重粒子砲を使った。大人も子供も大好き、ビームカノンだ。


超重粒子砲は宇宙戦争から、火星での土木作業まで使われた優秀な兵器だ。ものは何でも使い様だな。アカ子は呆れていたが。


宇宙船の中で「実録! 火星土木物語」の映画を見ておいてよかった。あれを見てなかったら、思いつかなかったに違いない。


超重粒子砲は高熱だから、穴の周囲がガラス状にコーティングされて上手く穴が開いた。穴をほじくった超重粒子砲が突き抜けて、破壊神に当たったが効果は無し。


障壁の様なもので阻まれてしまった。

しかし、重粒子は距離と空気抵抗によって威力減衰があるとはいえ、なんで生物があんなもん耐えられるだと疑問には思う。 なんだあれ、反則だ。


だがしかし本命、ブラックホール砲は違った。

破壊神に当たった砲弾は魔王ごと周囲の空間ごとねじ切った。


いかなる生物だろうと、無機物だろうが、空間ごと吹き飛ばせば、大丈夫だ。


なはははは、地球人最先端の大量破壊兵器だ。クリーンで、エコだ。


着弾個所には暴風が吹き荒れたようだが、木々が根元からえぐれて丸裸と言うほどではないから、そう大きな被害はあるまい。


さてさて、これで破壊神はやっつけた。


しかし貴重なブラックホール砲弾を一発と超重粒子を大容量消費したのは痛い。


一先ず、ラゴウを返さないと行けない。

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