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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第七章『繋がり』
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帰路(6)

3018年 11月1日


昨日に引き続き武器の選定を行う。


まず、斧と鎖付き鉄球は慣れが必要過ぎて駄目。


斧は意外と刃を立てるのが難しい。今使っている槍の先端にちょこっと斧の様なものがついているが、それよりはるかに難しいのは重量があるからだろう。

基本的に降りおろししか攻撃できないのはよろしくない。


鎖付き鉄球は当てるのが難しいのに加えて、リミッターとの相性が悪い。

リミッターは筋力が急に増えるようなものだ。そのために慣れてきて向上していた鉄球の命中力が下がり過ぎる。


これは一定のリミッターに慣れれば慣れるほど差が出るので相性が悪い。さらに振り回すには場所を選ぶ。馬車の護衛中に、ほかの人間を巻き込んでは意味がない。

遠距離と言う事で試しに、武器庫にあった弓を撃ってみたが、これまたひどかった。


おおよそセンスが無いらしい。銃での射撃訓練は受けているのに、全く要領を得ない。


さらにトゲ付きの盾は良くなかった。威圧はできるが戦いに向いてない。


殴りかかろうにもリーチは短く、おまけに重い。特殊な条件下では生きるだろうが、日ごろ持つ武器としては良くないだろう。


候補としては、ハンマーか、こん棒風の金槌だ。


ハンマーは鉄のかたまりに、鉄の柄を突き刺したシンプルな構造だ。


金槌は漫画の鬼なんかが持ってる物が一番近い。


金槌で残念なのは持ち手が太すぎて、握り心地が悪い事だ。


力は合っても手のひら自体がこの星の連中と比べると小さい。

町に持って行って加工してもらえば良いのかもしれないが、出来ないかもしれない。

どれくらいお金が掛かるかも判らないのでやめておいた。


悩んだ末にハンマーにしておいた。頑丈で威力がある。

取り回しには難があるが、取り回しの良い武器として腕の長さくらいの鉄の棒に丸い鉄球を刺したような棍棒を見つけた。


人間相手ならこっちで十分だろう。


明後日には、町に帰ろうか。


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