守人(31)
3018年 10月22日
ついに変態マスクが屋敷に乗り込んできた。
だが俺は変態マスクを甘く見ていた。
まさか岩製とはいえ、身長十メートル前後、四本足の多脚型のゴーレムなんてもんがあったとは。完全に舐めていた。
屋敷を強襲してきたゴーレム相手に、最初は壁の入り口の玄関前で戦った。
しかしこれが動きも今までのゴーレムに比べて遅いわけでもない。
さらには体積ゆえか、リミット百の状態で、思いっきり手作りこん棒でぶん殴ってもダメージがなさそうなのには焦った。
質量が違いすぎるのだ。
この段階で俺が取るべき手段は宇宙服を着るか、重粒子を加速させて敵を打ち抜くブラス銃を使うかどうかの二択だった。だが「はっはっはっは!」と高らかに笑う変態マスクにイラッとしたので、準備しておいた落とし穴に相手の足がハマった隙をついて、宇宙服を急いで取りに戻った。
ゴーレムはその間に屋敷の前まで来ていたが、宇宙服があればこっちのものだ。
メインシステムを起動させて、力任せにぶん殴った。
質量は岩のゴーレムの方が上だろうが、出力は断然こっちのほうが上だ。
殴り勝った。まあ、何にせよ。犯人は捕まえた。
信じられない徒然としている変態マスクを縛り上げてめでたしめでたし。
これで無事、結婚式が行える。一件落着だ。




